今日は濾過器について。
アロワナは大型の魚で、餌も大量に食べ、糞も多いため水をかなり汚すしますので、出来る限り濾過容量の大きいものが好まれます。
オーバーフロー式の濾過器が好ましいのですが、密閉式の外部濾過器(パワーフィルター)でも十分に飼育することは出来ます。
我が家の水槽は120cm水槽です。
アロワナを単独で飼育するための水槽としては一番コンパクトなサイズの水槽です。
水量は単純計算で300リットルほどの水槽ですが、これでも少ない方です。
水量が少ないほど水換えが多く必要となりますので、濾過器もパワーの有るものが好ましいです。
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ということで私が選んだ濾過器はSV12000です。
※現行品はSV1200Xとなりますが、ほぼほぼマイナーチェンジです。
濾過槽の容量はおおよそ11リットルなので、かなりのろ材を入れることが出来ます。
流量も50/60Hz 約1020L/h 約1200L/hとなっており、1時間で水槽の水が3〜4回回る計算です。
ちなみに設置してからほぼ2年となりますが、ノーメンテナンスです。
静かで流量も多く、エーハイムなどに比べても安価なので、こちらをチョイスしました。
タップなどもエーハイムでは別売りなのですが、一式揃ってエーハイムなどの半額くらいで購入できます。
熱帯魚飼育の用品はドイツ製品が良いと言われていますが、日本製品もなかなか素晴らしいと感じます。
また、密閉式の場合上部式フィルターやオーバーフロー式に比べて静かだという利点もあります。
ろ材について
巷ではいろいろな濾材が販売されていて、ろ過効率アップとか、PHを安定させるだの謳っていますが、きちんと水が流れてしまえばほとんど違いはないんじゃないかなと感じています。
現在は濾過器を買ってきた時についていた濾材をそのままつかっていますが、全く問題はありません。
このフィルターの場合、中が多段になっていて、いろいろな濾材を詰め込むことができます。
個人的には最初の物理濾過とかは(ウール)目詰りするだけで必要ないと思っていますので、物理濾過なしでいきなりリングろ材を入れても問題ないです。
最後の段階でやっと専用のスポンジフォーム使うくらいでいいと思います。
正直なところ最後にスポンジ入れなくて、全てリングろ材でもいいです。
SV1200Xの場合、全部で5段ありますが、4段リングろ材で、最後に粗目のスポンジフォームが理想です。
※リングろ材のみのほうが流量が落ちません。
現状でも2年間ノーメンテナンスですが、流量の低下も見られませんし、濾過もきちんと回っているので、不必要な掃除もしなくていいと思っています。
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出来る限りの溶存酸素量を確保する
これは密閉式フィルターの注意点なのですが、密閉式フィルターの場合、酸素に触れる部分が水面しかありません。
水面から酸素はなかなか水中に溶けないので、エアレーションなどをする必要があります。
エアレーションの記事はこちらに書いていますので、ご参照下さい。
オーバーフロー式の濾過槽があるものや、上部式などは水が落下する際に酸素を巻き込みますので、なくても十分かなと思います。
濾過バクテリアは好気性菌なので、残餌や糞などを分解する過程でやはり酸素を必要とします。
酸素が少ないと嫌気性菌が増えてしまい、水質が安定しません。
なので、エアレーションなどをして出来る限り溶存酸素量を増やすことが必要です。
メンテナンス
濾過器の掃除は2年間ノーメンテナンスですが、全くメンテナンスが必要ではないということではありません。
やっぱり流量が減ってきたらメンテナンスは必要です。
個人的に1年〜3年ほどで流量が低下しますので、そうなった時に初めてメンテナンスが必要です。
で私のメンテナンス方法を公開します。
濾過槽もろ材もすべて水道水で洗う。
以上です。
巷で溢れている情報なんかを見ていると、濾材は濾過バクテリアが死滅してしまうので、塩素のない飼育水などですすぐ程度で良いとか書いていますが、何よりも面倒くさいです。
そんな手間かけてられるかと。
濾過器外して、濾過槽も濾過材も水道水でじゃぶじゃぶ洗ってキレイにします。
そっちのほうがスッキリです。
20年以上熱帯魚を飼育していますが、濾過バクテリアなんて死滅してもすぐに湧いてくるわというのが私の持論です。
海水魚はそうは行きませんが、淡水の場合2〜3日でバクテリアは発生します。
濾過バクテリアに情けをかけて、飼育水で洗うなんて、面倒くさいだけです。
水槽の掃除なんて面倒くさいし、魚に負担をかけるだけです。
極力メンテナンスフリーでいくほうが飼育者にも魚にも優しく、効率がいいです。
ストレーナー
吸水口にあるストレーナーですが、こんなものは必要ありません。
ストレーナーをつけている方が、吸水口が塞がってしまい、濾過器の流量が減ってしまいます。
なので、濾過器にどんどん吸わせてます。
濾過器内に食べ残しやゴミが入ったとしても、水流の途中でリングろ材がバラバラにしてくれて、すぐに分解してくれます。
こちらのほうがかなり分解能力が強いです。
ストレーナーにスポンジをつけて濾過能力アップとかは稚魚とかには吸い込み防止の為必要ですが、大型魚がこのストレーナーから吸われてしまうことはまずありえないので、ストレーナーは撤去します。
こういうことをしていても2年間流量の低下は見られませんでしたので、問題ないと考えています。
ノーストレーナーで注意すべきは、姉金とかを餌にしている場合、吸い込まれる可能性もあるので、その時はストレーナーをつけておいて、その間隔を間引きして対応していました。
濾過とph
濾過器が大きければ大きいほど濾過能力は大きいのですが、濾過をする際にphも極端に下がってしまうというこのになりかねません。
オーバーフロー式の濾過器に多いのですが、phが下がるということは濾過が過剰だということです。
下手したら100リットルほど濾過層を作ることが出来ますが、果たしてそれは必要なのかということです。
この場合、サンゴ砂や、カキ殻を入れてphの低下を防いだりしていますが、濾過材を減らすことを考えても良いかもしれません。
ろ材を減らすことにより、バクテリアの絶対容量を少なく出来ます。
最後に
どんな濾過方式でもそうなのですが、水槽の水は必ず汚れます。
自然の様に、最終的に還元が出来ないからです。
アロワナに限らず、水を流しっぱなしにする飼育法もありますが、そうでない限り必ず汚れが出てきます。
水の汚れをできる限り少なくしてあげるのが濾過器の役割です。
なので、濾過さえしっかりできていれば、水が長持ちします。
水換えの頻度を減らして、魚にも人間にも優しい環境を作るのが大事だと考えています。
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